Home > IPv6実践導入ガイド > 01 IPv6とはどんな規格か
TCPとUDPがデーター送信を目的にしているのに対し、ICMPはネットワークコントロールを目的としている。
ICMPはIP上で動作しているので、パケット構造的にはL4プロトコルであるが、その性格上L3プロトコルとして分類される少し変わり種のプロトコルでもある。
具体的にどのようなネットワークコントロールをしているのか、いくつか例を挙げてると「ネットワークが混雑している」「パケットが到達できなかった」「ネットワーク滞在許可時間を超えたのでパケットが破棄された」等のネットワーク上で起きたことの通知に利用されている。
また、IPレベルの疎通確認で使用する「ping」や、経路情報の確認をする「traceroute」にもICMPは使用されている。
IPv4でのICMPは、このように「通知」を主目的としているので、ICMPを遮断してもIPv4通信そのものは可能だ。
一方、IPv6はICMPに強く依存しており、IPv6でICMPを遮断するとIPv6通信そのものが出来なくなるほど重要なプロトコルとなっている。
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