AWM Tips?

Last update 2017/02/16

 AWM ML に出た話題と MURA の独断と偏見です。あくまで個人の主観なので正しくない事も(数多く?)あります (^◇^ヾ


AWMに合う音/合わない音

 AWM はアコースティック系の音が得意みたいです。ジャズ、クラシック、ポピュラーあたりはいい音で鳴ってくれます。DVDで映画なんかもいいですね。逆にシンセサイザーやゲーム機器が出す人工音は今一つかなって感じです。比較的アナログな音が得意で、デジタルな音はあまり得意としてないって感じでしょうか。
 アナログな音でも収録機材が悪かったり、レコーディングエンジニアが下手くそで録音状態が悪い CD や、レコードの復刻版等でマスターテープからじゃなくレコードから再録音したような CD だとトホホな音しか出ません。
 レコーディングクオリティまでもがモロにわかるのも AWM の楽しみでもあり、悩みでもあります。(買って来た CD がスカだったりすると... ^^;)

低音の出し方

 AWM で低音をより豊かに出す為には設置方法を少し工夫する必要があります。床にベタ置きするより、30cmくらい浮かした方がいい感じになります。「お手ごろ AWM 専用台」あたりを参考にして専用台を準備するのもいいでしょう。

ボリュームは 43 以上

 AWM は小さな音でも結構いい音で鳴ってくれるのですが、音の広がりを求めるのであれば少し大きめのボリューム設定がいいです。丁度42~44あたりで音の性格が変わるので、44以上で聞くのがお薦めです。

J-POP は低音を1つ下げる

 J-POP はミニコンポをターゲットにしているのか、録音時に低音がブーストされてる感じです。そのまま聞くと低音が少しうるさいので低音を1つ下げると丁度いい感じになります。

音が気に入らないとか色々酷評があるが、実際の所どうなのよ?

 音は感性の物ですからね聞く人によって好き嫌いは分かれるでしょう。面白い事に測定機器でいい数値叩き出したからと言って必ずしもいい音に聞こえるとは限りません。自分の耳で聞いて「いい音」あるいは「心地よく聞ける」って事が大切です。実際問題 AWM を計測器にかけたら... あまりいい数値はマークしないでしょう。でも、自分の耳で聞いてみると、これが凄いんだなぁ (^^)
 人によっては「BOSEの音はイマイチ」とか言われる方がいらっしゃいますが、それはその人にとっての話であなたが聞いた訳じゃありませんよね。自分の耳で一度聞いて自分の感性で判断するのが一番です。デモをお願いしても押売りみたいな事はありません(モニターをお願いする事を前提に売られているのである程度セールストークは入ります ^^;)のでご安心下さい。

いい音はどうやってチェックする?

 これはいろいろ方法があるでしょうが、自分で聞いて「心地よい」って感じが一番大切です。でも、「音のツヤとかハリとか言われても良くわからん」って言われる方が大半だと思います。我々素人はオーディオ評論家じゃないので、微妙な音のニュアンスを聞き分けて云々語るのが困難なのは当然ですね。
 そんな方にピッタリの「MURA 流心地よいの確かめ方」をこっそりと(インターネット上に書いてこっそりも無いだろう ^^;)披露しちゃいます。
 方法は簡単。ボリュームを上げていくと何だかウルサイって感じる機器はイマイチです。ボリュームをある程度上げてもうるさく感じない機器は心地良い音を出しています。理屈は簡単で、心地良い音はボリュームが上がっても心地良いままだから、さほどうるさく感じないんですね。
 試しにお気に入りの CD を持ってオーディオショップの高級オーディオ試聴室で色々聞き比べてみて下さい。それと普及価格帯のとミニコンポとも聞き比べると「うるささ」は見事に違います。
 心地良い音を出す機器で聞き慣れた CD をある程度ボリュームを上げて聞くと、音のツヤとかハリの違いも感じ取りやすいですょ (^^)/

再生環境

部屋の広さ

 AWM は反射音をメインに使っているので、ある程度以上の広さがあった方が立体感が出ていいです。3畳程度だと苦しいかも。6畳あたりからがベストなのかな?

配置

 左右の壁から均等になる位置がベストですが、少々左右にオフセットされてても大丈夫です。ちなみに拙宅では部屋の左隅が定位置です。バランスに違和感を覚えるようなら左右のバランス設定を少し変更すればいいです。

床の材質

 反射音を多用しているので、畳の部屋は吸音されてイマイチって報告が上がってます。フローリングの方が相性いいみたいです。その理屈で行くとふかふかのカーペットを敷き詰めている部屋も相性悪いかも...

音漏れ

 AWM は反射音を使っているので、聞いている音圧の割には壁や床を抜ける音は比較的少ないです。でも、これも比較的ってレベルで、ある程度以上の音圧だとどうしても音は抜けてしまいます。拙宅は鉄筋コンクリートのマンション(築20年以上)なのですが、ボリューム80で鳴らしてたら隣から怒鳴り込まれちゃいました (^◇^ヾ

お薦めのCDプレーヤ

 AWM 標準装備の CD プレーヤでは物足りない(DAコンバータが甘い)って言われてた方が、パイオニアPD-HS7 を使ってなかいい感じだと ML で話題になりました。

5.1ch 再生

 AWM の音はものすごく広がるのですが、流石に 5.1ch みたいにリアの音は再現出来ないです。でも、AV アンプを使ってサラウンド側の音を別のスピーカーで出すといい感じになります。まるでサイドスピーカがある 7.1ch みたいでフロントからサイド、リアへの音のつながりが見事です。
 フロントスピーカとなっている AWM はファントム(センタースピーが無いモード)にして、低音も専用スピーカが無いモードにして AWM で再生するよすにセッティングします。
 サラウンド設定は AWM 側のボリュームは固定にして(拙宅では50) AV アンプ側でコントロールするのがいいです。
 ケーブルを自作する場合は「接続ケーブルを作ろう」を参考にしてやって下さい。

電気極性

 交流電気製品の場合でも電気極性ってものがありしますし、コンセントもクール(アース側)とホットと言った具合に極性があります。オーディオ製品の場合はこの極性を合わせると音が良くなったりしますので一度おためしあれ (^^)/

 ちなみに AWM/VIA は上側がホットで、下側がクールになっています。

 コンセントの極性は、穴の長さに違いがある場合は長い方(通常は左側)がクールなのですが、これは必ずしも正しいとは限りませんので、検電ドライバーを使ってチェックするのがいいです。検電ドライバーの使い方はお尻に指をかけてコンセントに差し込んでランプが点灯する方がホットになります。 テスターで調べる時は、レンジをAC100Vが計測出来るようにセットして、片方のテスター棒の端子を手で握り、もう片方をコンセントに差し込みます。この状態で40~80Vの電圧が計測出来る方がホットです。(人間の体がアースになって、その電位差を計測してるって理屈です)

 電源ケーブルの極性は、コードの製造メーカー名や線の入った側がクールとなりますので、AWM の極性と電源ケーブルの極性をあわせていればコンセントへの接続の時に迷わないですね。

 VIA の極性はBOSE感性工学リサーチの方から聞きました。AWM も同じ筈ですが、僕はテスターを使って実際に計測して確かめました。その計測方法も紹介しますね。

 まず計測対象の機器から電源ケーブル以外の全てのケーブルを外して電源を入れます。計測に使うテスターのレンジをAC100Vが計測出来るようにセットして、片方のテスター棒の端子を手で握り、もう片方をシャーシアース(ライン入出力の外側等)にあてて電圧を計測します。この時に計測される電圧の低い方が極性の合った接続です。極性が合っていない状態で計測される電圧は10~30Vあたりになる筈です。

 さらにこだわる方は、大地アースをシャーシアースに接続するって方もいらっしゃいま す。 コンセントにアース端子がついている場合は、ホットとアース間で100V以上の電位差があれば大地アースは生きています。コンセントにアース端子が無い場合は水道管等地面とつながっていると思われる金属とホット間の電位差を計測すればわかります。でも、水道管も塩化ビニール等の非金属系の材料使っていることも多いのであまり期待しないほうがいいかも... あっ、間違ってもガス管から大地アースは取らないで下さいね (最悪爆発します)

 大地アース自力で取る場合はホームセンターに行ってアース棒とアース線買って来て工事する必要があります。

 もっとも、AWM の場合は大地アースまでする必要ないと思いますけどね (^◇^ゞ

AWMの使い方

慣らしが必要なの?

 BOSE のスピーカはあまり慣らしを必要としないのですが、JBL なんかだと1週間くらいホワイトノイズをぶち込んで慣らしをしてやらないと音が固くて聞けたもんじゃありません。AWM も BOSE らしく最初からいい音を出しますが、慣らしした方がより低音が伸びるそうです。慣らしの時は少し大きめ(50~60)くらいにボリュームをセットして1週間程度聞いていればいいらしいです。
 まっ、AWM を使うと、どうしてもボリューム上げ気味にしてしまうので普通に使ってれはいいって説もありますが(笑)
 第1回オフの時に、ほとんど新品状態のAWMとMURAが日頃こき使ってるAWMを聞き比べる事が出来ました。微妙にですが、慣らしで音は変わるみたいです。

野外で AWM

 AWM はバッテリー稼働も可能なので野外でも活躍します。思いの外いい感じなので一度連れ出してやって下さい。ただし、橋の下あたりで鳴らすと何故かコウモリが寄って来るらしいです。

トランスミッター活用

 FM波を使うトランスミッターを使うと離れた所のソース(レコードプレーヤとか)と簡単に接続出来ます。

FM外部アンテナ

 標準のロッドアンテナでも結構感度いいのですが、外部アンテナを上げて接続すると FM 放送がびっくりするくらいいい音になります。J-POP 同様に FM も低音ブーストしてあるみたいですね。FM を良く聞かれる方はお試しあれ。
 拙宅ではマスプロの FM3 って3エレメントのタイプのアンテナをベランダに上げてます。マスプロの FM アンテナは2エレから10エレまでと電界強度に合わせて選べます。でも、FM アンテナってマスプロ以外のメーカ製品を見かけないけど最近流行らないのかな... (^_^;
 FM 放送は 76MHz~90MHz で、VHF の TV 放送は 90MHz~108MHz(1~3ch)、170MHz~222MHz(4~12ch)と比較的周波数が近いので、アンテナの方向が合っていれば TV アンテナに接続してもそれなりに効果はあると思います。

CD-R は再生可能?

 ちゃんと再生出来ますね。700MBメディアでも1倍速で焼いたものはOKって報告もあります。

左右の空気圧が違う。

 これは計算された結果です。低音域(無指向)にわざと周波数をずらして段差をつけ、低音の輪郭を創りだすという技術です。BOSEのキャノンウーファー(AWCS-II AWCS-IISR)なんかも左右非対称な構造になってますね。

CDレンズのお掃除

 CDレンズがむき出しなので、綿棒あたりでコチョコチョって掃除したくなりますが、レーザーピックアップはデリケートですのでこれはやめた方がいいです。ブラシ式のレンズクリーナーもNGですね。埃ならば非接触式のクリーナーがお薦めです。カメラ用のエアブロアーで十分って説もありますが... (^_^;。汚れが付いて CD を認識しなくなった場合は修理に出すのがいいです。

バッテリー

 AWM 標準のバッテリーは約10時間でフルチャージ出来ます。使う時はメモリー効果を出さない為にも使い切ってから充電するのがいいですね。ちなみにカー DC からの充電は出来ません。車がで行った時はアクセサリーコンセントから電源を取るといいですね。

 AWM の箱は潰せばコンパクトになるので保管しておくのがいいです。万一故障した時に頼りになります。

その他

光デジタル端子

 AWM の前期型には光デジタル端子は付いていないようで、僕が持っている後期型には出力端子が付いてます。新型の VIA には光入力も付いていますが、これはMD録音専用で通常の Line in としては使えないそうです。

VIA

 AWM は CD +カセットなのですが、CD + MD (MDLP対応) の新型(日本限定って噂も)が出た模様です。その名もVIA(VIRTUAL IMAGING ARRAY)。って AWM の基礎技術名そのままじゃん。
 VIA って聞いてチップセットが思い浮かんだ方はコンピュータにかなり毒されてます(笑)

VIAってもう売ってないの?

 MLでも話題になったので、某消息筋から情報をもらいました。結論から言うと「VIAシリーズは生産を終了し後継も出る予定が無い」との事でした。

 AWM/VIAはプロトタイプ製品で、市場調査のモニター販売を目的としており、量販を目的とした製品って位置付けではありませんでした。AW シリーズの「音響装置」としての基本性能は VIA で極められたのが実情で、モニター販売も目的を達成したので販売を終了したようです。(2006/07時点で物流在庫も無いとのことでした)

 復活の声が強ければ復活する可能性アリかもなので、まだ入手されていない方は是非 BOSE に問い合わせてください。

安く AWM をゲットしたい

 そりゃ、オークションしかないでしょう。Yahoo Auction でだいたい 80,000~150,000円あたりが相場みたいです。AWM は修理も完璧なので中古でも不安は無いです。

販売員がなんだか詐欺臭い

 う~ん、これは確かに販売方法に問題ありだと思います。BOSE感性工学リサーチは BOSE の 100% 出資の子会社なので詐欺の心配はありませんが、説明に来る担当者によってはオーバートークで胡散臭い事もあるみたいです。

米国で安く売ってるらしいけど、それって買えるの?

 http://www.bose.com/home_audio/wave_systems/awms/ で確かに売ってますね。ただし、こいつは AWM の祖先にあたる AW-1D ってタイプです。更に日本は販売対象になってません。どうしてもこれが欲しい場合は販売対象地域に住んでいる友人/知人に頼んで並行輸入か個人輸入するしか無いです。そうするとメーカー保証が受けられるのかな.... 安い物じゃないのでちょっと不安ですね。

販売元への連絡方法

BOSE感性工学リサーチ株式会社
150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル1号館701
tel:03-3770-5331(代) fax:03-3770-5304
03-5489-1366(AWMの取り扱い専用)

修理窓口

修理窓口が2006年頃に変わった様です。保証書に書いてある窓口が古い場合は以下が新しい窓口になっています。

〒206-0035
東京都多摩市唐木田1-53-9
唐木田センタービル
ボーズサービスセンター株式会社
(TEL)042-357-5250
(FAX)042-357-5251

お薦めの一冊

「いい音が聴きたい―実用以上マニア未満のオーディオ入門」 石原 俊 (著) 岩波アクティブ新書
岩波書店 ; ISBN: 4007000271 (2002/05/01)
ML でも話題に上りましたけど結構面白いです。Amazon の書評もなかなかいいですね。興味がある方は書店かインターネット本屋さんへ Go (^^)

WaveRadio/CD vs AWM

 WaveRadio/CD のデモ用 CD を使って WaveRadio/CD と AWM と聞き比べてみました。
 設置場所が書斎(WaveRadio/CD)とリビング(AWM)なので広さの違いから直接比較出来ないのですが、まぁその辺はご勘弁 ^^;

 結論から言うと音の広がり、音質ともに AWM 圧勝でした。当然と言えば当然の結果ですけどね。

 WaveRadio/CDはまだ買って間がないせいなのか、堅いというかちょっぴり耳を刺激する音で聞こえます。これは慣らしが済んでいないって事が大きいのかな?
 音の広がは WaveRadio/CD を買って改めて AWM の底力を再認識させられました。デモ CD に収録されている列車が左から右に駆け抜ける音なんかはモロに差が出ます。WaveRadio/CD は前面スピーカーしかないので、どうしても本体を中心にした音になり「あっ、あそこに本体があるな」聞こえ方になるのに対して AWM は部屋の左端から右端に抜けていくって感じですが聞こえます。

 WaveRadio/CDも音質設定が一切不要なのは BOSE らしくて好感が持てますが、逆に低音を少し絞りたいなって時があっても調整できないのが玉に瑕です。例えば FM で低音成分が多い男性 DJ が喋っているとちょっと低音が出すぎて聞きづらいから低音を絞りたいな思っても調整できないんですね。AWM も確かに低音を絞りたくなる時がある(調整可能)のですが、調整してない状態で同じ DJ が喋っても聞きづらい感じにはなりません。このあたりは AWM えらいって感じです。(低音ブースト気味なのはFMや和物CDの特性です「J-POP は低音を1つ下げる」と「FM外部アンテナ」を参照)

 FM で思い出しましたが、WaveRadio って AC ラインが FM アンテナになってるんですね。外部アンテナを接続しなくてもなかなか感度良いです。逆に外部アンテナを接続した時の音質変化はほとんどありませんでした。書斎とかでセカンドオーディオとして使うにはお手軽で良いです。(ただし、セカンドオーディオとして使うには値段の方が... ^^;)
 興味のある方はBose Exportまでどうぞ。

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