リモート コンピューターをPowerShellで操作するにはいくつかの方法があります。
その中でも一番お手軽なのが「Enter-PSSession」です。
Enter-PSSessionは、対話処理専用ですが、リモート側のプロセスとして処理されますので、現在稼働しているプロセスを見るとか、ちょっとした状態確認や設定変更であればとても重宝します。
Enter-PSSessionに限らずリモート コンピューターをPowerShellで操作するには事前設定が必要となります。
◆ 操作される側の設定
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Force Set-WSManQuickConfig -Force |
◆ 操作する側の設定
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Force winrm quickconfig -force Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts * -Force |
PowerShell 2 あたりの古め環境だと winrm quickconfig の -force がエラーになるので、-q を使います。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Force winrm quickconfig -q Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts * -Force |
Enter-PSSession を使うのは簡単です
Enter-PSSession 接続先 |
接続先はIPアドレスでも、名前解決が出来るのならコンピューター名でもFQDNでも構いません。
ドメイン環境であれば、ログインアカウントでリモート コンピューターに接続に行くのですが、異なるアカウントを使いたいとか、ワークグループ環境の場合は接続アカウントを指定します。
◆ アカウントを指定して接続する場合
Enter-PSSession 接続先 -Credential 接続アカウント |
ダイアログが表示されるので、パスワードを入力するとリモート接続できます。
リモート接続されると、プロンプトが以下のように変わります。
[接続先]: PS C:\Users\接続アカウント\Documents> |
以降はリモート側のプロセスとして PowerShell として使う事が出来ますので Get-Process とかのコマンドレットが普通に使えます。
接続を切る時は「Exit-PSSession」あるいは「exit」で切断されます。
◆ 切断
[test-server]: PS C:\Users\s.murashima\Documents> Exit-PSSession PS C:\> |
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