2021年03月11日(木)
超久しぶりにここに書きます
[最初にお断りしておきますが、あくまで僕の感じ方や考え方のはなしなので、他の方に対しての意見とか非難の意図は一切ありません]
あれから10年
無くなった方を偲んだり、感謝を強く思うのは、とても良い事だと思います
でも、亡くなった方のために何かをする考え方には違和感を覚えます
亡くなった方は、記憶と記録の中の住人になられたので、将来にわたって何かしらの変化を起こす事はないと思うからです
今存命の方は、僕が何かをすることで将来にわたって何かしらの変化が起きる可能性があるので、「生きている方のために何かをする」のは強く肯定します
でも、「亡くなっている方に何かをする」のは、いくら頑張っても、亡くなった方に変化が起きることはないので、自分に対する何かしらの価値観のすり替えにしか感じられないのです
「故人の遺志を継いで」という考え方は肯定します
これは、亡くなった方が今まで積み上げた成果を更にその先に進める事です
「人」という種は、過去からのバトンを受け継いで今の文明を築いている種族です
それは、亡くなった方の成果を受け継ぎ、考え方や方向性を吸収し、自分なりに咀嚼し、自分なりに新しい道を作り続ける事だと思うからです
亡くなった方の続きをやっているわけではないです
「こんな時にあの人はどうするのだろう」と考えるのは、迷った時に自分なりの考えを客観的に判断するためにとても良い方法だと思います
今を生きる我々は、今と明日に向かって、自分の足で立ち、自分の頭で考え、少しずつでも前に進む事を忘れてはいけないと改めて思った 3.11 の朝でした
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