プロジェクターを使ってプレゼンをする場合、デモの時ってどこを見て操作していますか?
プロジェクターに投影されたスクリーンを見ながら操作している事が多いと思います。
この時に、後ろ(スクリーンの方)を見て話をする事になるので、ピンマイクとかを使っていないと声が拾いにくくなりますし、後ろを向くのであまり格好が良くないです。
プレゼンターの立ち位置によっては、スクリーンが視認し辛くてデモ操作に困ることもしばしばだし(よく見えないのでデモにまごつく)
会場によっては、プロジェクター投影と同じ画面を手元のサブモニターに投影する機材を置いていることもありますが、これは稀なケースです。
あるいは、プロジェクターの無い小さな会議室でスライド見せる時とか、自分の後ろに立ってスライドを見てもらうのはイケていないですよね。
そんな時は、別の PC をサブモニターにしちゃいましょう。
プロジェクター投影をサブモニターに複製すれば、手元のサブモニターを見ながらデモ操作できるので前を向いて話しが出来ますし、サブモニターを相手に見せてスライドショーをすれば、プロジェクターがない会議室でも対面に座ってプレゼンテーションができます。
Windows 10 1607(RS1)で実装されたワイヤレス ディスプレイを使えば、Windows 10 PC をワイヤレス サブモニターにする事ができます。
Windows 10 PC をサブモニターにするために必要なものです。
・無線 LAN 接続ができる Windows 10 (1607/RS1 以降) の PC x2
・2台が相互通信できる無線 LAN
たったこれだけです。
「2台が相互通信できる無線
LAN」は最初のハンドシェークの時だけ相互通信ができればいいので、スマートフォンのテザリングで構いません。
ハンドシェークが終われば、PC
間で直接通信をするのでテザリングを切っても機能し続けます。
投影元と投影先の解像度を合わせておいた方が綺麗に映りますが、僕が試した限りだと 1920x1080 の Full HD 解像度を 1280x800 のタブレット PC にプロジェクションしても実用に耐えられる範囲でした。
接続先の PC を探すのは、Microsoft アカウントを使っている感じなので(動作からの推測。確証無し)、同じ Microsoft アカウントをセットしておくと良いでしょう。
まずは接続元 PC と同じ無線 LAN に接続します。先にも説明したようにハンドシェーク時だけ相互通信ができればいいので、無線 LAN が無い所ではスマートフォンのテザリングで構いません。
サブモニターにする PC の「Windows の設定」を開き、[システム]-[この PC へのプロジェクション] で設定をします。
「一部の Windows と Android デバイスは、[OK]といった場合にこの PC に映すことができます」(日本語が変なのは気にしないw)を「どこでも使える」に変更するだけです。
「セキュリティで保護されたネットワーク上のどこでも利用可能」はパブリックな無線 LAN 上でのプロジェクションを禁止するためのものだと思いますが、そこまでは確認していません(手抜きご容赦 mm)
ON のまま放置しておくのは気持ちが悪いので、プロジェクションが終わったら「常にオフ」に戻しておくと良いでしょう。
サブモニター PC と同じ無線 LAN に接続します。
プロジェクションする PC からの接続は[Windows の設定]-[システム]-[ディスプレイ] で操作します。
スクロールダウンすると、「ワイヤレス ディスプレイに接続する」があります。
こいつを選択すると、サブモニター PC が表示されるので接続します。
接続されると、通常の外部モニターと同様に認識されます。(ディスプレイ 3)
拡張モニターとして使うのであれば、そのまま使えばいいのですが、プロジェクター投影(ディスプレイ 2)をサブモニター(ディスプレイ 3)で確認する場合はプロジェクターに割り当たっているディスプレイの複製にします。
今回のケースでは、「複数のディスプレイ」で「デスクトップを 2 と 3 に複製する」を選択します。
うまく表示ができたら「設定の維持」を選択します。うまく映らないときはそのまま放置していれば15秒で元の状態に戻ります。
複製されるとこんな表示になります。
若干表示が遅れますが、プレゼン用のサブモニター用途であれば十分ですね。
切断する時は、もう一度「ワイヤレス ディスプレイに接続する」を選択し、「切断」します。
サブモニター PC は「常にオフ」に戻しておきます。
解像度があってい無い場合は、意図しない解像度になることがあります。
そんな時は、強引に解像度を合わせると、多少ぼける事もありますがサブモニターにターゲットと同じ解像度表示させる事ができます。
余談ですけど、面白のを発見したので...
プロジェクションを開始すると、プロジェクション用に「Microsoft Wi-Fi Direct Virtual
Adapter」が追加されます。
これは、無線 LAN アダプターにマッピングされる仮想 NIC で、プロジェクションはこの仮想 NIC
を使っているようです。
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