Windows Server Backup でローカルディスクにバックアップしている場合のベアメタル回復は簡単なのですが、リモート共有にバックアップしている場合のベアメタル回復は、バックアップ先の共有へのアクセスをしなくてはいけないので、NIC認識、IP アドレス割当て、認証を含めた手順解説します。
ベアメタル回復には「OS インストールメディア」が必要です。
このインストールメディアで起動して、バックアップ先の共有にアクセスするのですが、共有アクセスに使用する NIC が認識されないとリストアできません。(当然ちゃ当然)
インストールメディアに含まれている NIC ドライバーで NIC
認識できる場合は問題ないのですが、メーカー提供のドライバーをインストールしないと NIC 認識されない場合は、別途ドライバーを読み込ませる事になります。
これが意外とハードル高かったりするので、業務にダメージが出ていて緊急リストアが必要な時とかピンチになりやすいのです。
慌てないためには、事前にインストールメディアに NIC ドライバーを追加したカスタムメディアを作っておくのがおススメです。
(以前書いたページに詳細手順書いています)
Windows インストールメディアにドライバーを追加する
http://www.vwnet.jp/Windows/WS12R2/AddDriver/AddDriver2ISO.htm
リストアは、OS インストールメディアで起動し、GUI でリストアします。
Windows Server 2012 R2 と Windows Server 2008 R2 では多少 GUIが違うので、両方のキャプチャーで手順を解説します。
リストアが完了すると再起動されるので、リストアが開始されたらリストアが完了するまで待ちます。
OS インストールメディアで起動し、以下手順でベアメタル回復します。
DHCP 環境ではない場合は、このタイミングで Shift + F10 でコマンドプロンプトを開き NIC に IP アドレスを割り当てます。
IP アドレスを割り当てたら、バックアップが保存されている UNC を指定し、ID パスワードで認証します。
リストアが完了すると再起動されるので、リストアが開始されたらリストアが完了するまで待ちます。
OS インストールメディアで起動し、以下手順でベアメタル回復します。
DHCP 環境ではない場合は、このタイミングで Shift + F10 でコマンドプロンプトを開き NIC に IP アドレスを割り当てます。
IP アドレスを割り当てたら、バックアップが保存されている UNC を指定し、ID パスワードで認証します。
リストアが完了すると再起動されるので、リストアが開始されたらリストアが完了するまで待ちます。
Shift + F10 でコマンドプロンプトを開いたら、netsh コマンドで IP アドレスを割り当てます。
IP アドレスを割り当てる際に NIC を指定するのですが、日本語の NIC 名 をコマンドプロンプトで入力するは現実的ではないので、インデックス(Idx)を指定します。
インデックスを確認するには、以下コマンドを使用します。
netsh interface ipv4 show interfaces |
オプションは2文字で認識するので、以下のように短縮することもできます。
netsh in ip sh in
インデックスがわかったら、以下コマンドで IP アドレスを設定します。
netsh interface ipv4 set address [idx] static [IPv4Address] [Mask] [Gateway] |
省略するとこんな感じです。
netsh in ip se ad [idx] st [IPv4Address] [Mask] [Gateway]
物理 NIC である「ローカル エリア接続」の Idx を netsh で指定する
複数の NIC がある場合は、IP アドレスを割り当てて ping で確認するのですが、間違った NIC に IP アドレスを割り建てた等で、IP アドレスの削除する場合は、以下コマンドを使用します。
IP アドレス削除
netsh interface ipv4 set address [idx] dhcp |
省略するとこうですね。
netsh in ip se ad [idx] dh
wbadmin でフルバックアップスケジュールを設定する
http://www.vwnet.jp/Windows/PowerShell/wbadmin_FullBackup.htm
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