VHD は、Hyper-V、Virtual PC、VHD boot と Windows ではよく使う物になっています。
Hyper-V 等で VHD を作るのは簡単ですが、物理環境から Hyper-V に移行したいとか、物理ディスクを VHD に移行したい場合に困っちゃいますね。
SCVMM(System Center Virtual Machine Manager)に入っている P2V を使えば、物理マシンから VHD
を作る事が出来ますが、SCVMM は有償製品(それも安くない)ですし、環境を作るのも一苦労です。更に、ドメイン環境にしか SCVMM
が使えないって制限もあります。環境によっては移行に失敗するし....
仕方なく、僕は物理マシンのバックアップを VHD にリストアするって方法で Hyper-V への移行をしていました。
某ハードディスクユーティリティ会社に掛け合って、物理ディスクを VHD にコンバートするツールを作ってくれとお願いした事もあるのですが、結局実現しませんでした。
半分諦めかけていた「物理ディスクから VHD 変換」なのですが.... ある日「Disk2VHD」というツールが出来たって連絡が入りました。待望の物理ディスクを VHD に変換するツールです!!
このツール良いところは、稼働状態で VHD 変換出来るうえに、出力先専用ディスクが不要なので C
ドライブしかないシングルドライブの PC でも VHD 出力が可能です。
更には、インストールが不要なのでサーバの移行にもうってつけです。
この Disk2VHD を作ったのは、Microsoft なのです。Microsoft と言っても、Windows のかゆいところに手が届くツールを作っていた Sysinternals を MS が買収して、そのチームが作ったんですけどね。
Disk2VHD は、以下のサイトから File and Disk Utilities → Disk2vhd と辿ってください。
<Windows Sysinternals(英語)>
http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/
日本語サイトもありますが、更新が追い付いていないので、どんなツールなのか概要を知る参考程度にしかなりません
<Windows Sysinternals(日本語)>
http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/
Disk2vhd をダウンロードしたら、解凍すると出現する disk2vhd.exe を起動します。
使い方は至って簡単で、変換元と出力先を指定するだけです。
変換元と出力先を指定して Create(出力先が C: になっているのに注目)
出力は容量可変の VHD となりますので、空き領域が十分あれば稼働ディスク上に出力出来ます。
出来上がった VHD
は、Hyper-V や Virtual PC にそのまま使えますし、VHD boot にも問題なく使えます。
今まで苦労していたのは何だったの? ってくらいお手軽に物理ディスクを VHD 化出来ますね (^^)v
ちなみに、Disk2vhd は Windows XP(SP2)、Windows Server 2003(SP1) 以降の OS(x64可) で使えます。
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